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セーチェーニ鎖橋

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ブダペスト市内を流れるドナウ川、その市内中心地で西岸のブダ地区と東岸のペシュト地区(ペスト地区)を結んでいるメインの橋が上流からマーガレット橋(マルギット橋)、 セーチェーニ鎖橋とエリザベス橋の3つの橋です。セーチェーニ鎖橋は全長380メートルでブダペスト市内のドナウ川沿岸で最初に架かった恒常的な橋です。

イングランドの技師ウィリアム・ティアニー・クラークが設計し、建設はスコットランドのアダム・クラーク(のちハンガリーに帰化してクラーク・アーダーム)の監督とハンガリー人セーチェーニ・イシュトヴァーン伯爵の支援のもとでなされました。橋は1849年11月20日に完成しました。

橋の両側は彼らの名前を冠したセーチェーニ・イシュトヴァーン広場、 旧ルーズヴェルト広場 )とクラーク・アーダーム広場なっている。クラーク・アーダーム広場はハンガリー国内の道路の0キロメートル点となっており、原標ゼロ キロメートル ストーン が設置されています。

Source: Wikipedia

橋の両岸には敵の侵入を防ぐかのように2頭ずつライオンが置かれています。この4頭のライオンは1852年に設置されました。手がけたのは彫刻家のマルシャルコー・ヤーノシュ。このライオン像に関して、舌がないので除幕式の際に人々が彫刻家をからかい、彫刻家はドナウ川に投身自殺してしまったという逸話がしばしば紹介されています。しかし、実際は口の奥に舌はあり、彫刻家はライオンは舌を垂らさないという判断でそのように彫ったのだというます。

セーチェーニ鎖橋はアイバーチェーンで出来ています。チェーン吊橋とは、メインケーブルにチェーンを使用する吊橋で、19世紀初頭には、ネックレスチェーンのような鉄輪をつなぎ合わせたリンクチェーンを使った吊橋も複数建設されたが、強度の問題などからあまり建設されなくなっていきました。これに対して、アイバー(eyebar)と呼ばれる両端に穴の開いた細長い鉄板をつなぎ合わせて鎖状にしたアイバーチェーンは、自転車のチェーンなどに近いとも言われ、セーチェーニ鎖橋で採用されたのも、このアイバーチェーンです。

チェーン吊橋は19世紀半ばには広く用いられていたが、橋桁のみでなく、かなりの重量になるアイバーチェーン自体も支える必要があることから、より軽量なワイヤーケーブルがメインケーブルに使われるようになると、次第に使われなくなっていきました。しかし、セーチェーニ鎖橋の改修を任された技師ベケとガリクは、外観の大幅な変更を禁じられていた為、アイバーチェーン吊橋の外観を損ねないようにしつつ、交通量の増大にも対応できるように、チェーン自体の強化が図られました。従来の錬鉄製のアイバーの引張強さが3300 – 3400 kg / cm2 だったのに対し、新しい高張力鋼のアイバーの引張強さは4900 – 5600 kg / cm2 で、アイバーチェーンの長さも倍増しました。アイバーチェーンの伸長に伴い、そこからぶら下がる、橋を吊り下げるハンガーの間隔も以前の2倍に当たる3.6 m になりました。この工事は1915年11月に終わりました。

ブダペストは第二次世界大戦中の1944年3月にドイツ軍によって占領されており、侵攻してきたソ連軍との間で激しい戦闘になった時、ドイツ軍は戦略上の理由から、同年12月から市内に架かる橋を次々と破壊し、セーチェーニ鎖橋も1945年1月18日に中央径間が破壊されました。

セーチェーニ鎖橋は戦後に再建され、開通100周年に当たる1949年11月20日に開通式が行われました。再建にあたっては、以前の姿を復元することはもちろんのこと、河中に落ちた鋼材も可能な限り再利用しました。セチィとパロタスという2人の人物の指導によって再建された橋は、その鋼材の55%が再利用されたものでした。
セーチェーニ鎖橋は1987年に「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されました。

セーチェーニ鎖橋については、建設途中の1846年の時点で「世界で最も偉大な吊橋」と評していたアメリカの技師いたように、当時から高い評価を受け、今もなおヨーロッパでもっとも美しい橋だと評する人も少なくありません。ブダペストはブダ城、国会議事堂などいくつもの建造物が玉手箱の宝石のように美しく輝き、「ドナウの真珠」「ドナウの女王」「ドナウの薔薇」とその美しさを讃えられますが、このセーチェーニ鎖橋抜きでは完成されないといえるほどです。

昼と夜では全く違う、顔を持つこの「セーチェーニ鎖橋」、ブタペストを訪れた時にはぜひご覧になってください。

 

Source: Wikipedia

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■ 所在地

Budapest, Széchenyi Lánchíd, 1051 ハンガリー